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腹黒トリオとフランスへ

Sportivaという雑誌に、山口素弘と名波浩の対談が載っているというので、いそいそと買ってきて読んでみました。97年のアジア最終予選からフランスワールドカップまで、この二人に中田英寿を加えた3人が作り出す中盤はまさに珠玉。繊細でありながら大胆、計算されつくしたボール回しから一転くりだされるキラーパス。

私たちも中田はいい選手だと思ってはいましたが、本当に「中田は凄い」と認めたのは97年5月に国立であった韓国との親善マッチでした。この日、中田は代表デビュー戦にもかかわらず堂々たるプレイを披露していましたが、まだまだ周囲の選手とかみ合っているとは言いがたかったと思います。そんな中田が山口素弘とのからみで見せた驚愕のプレイ。

山口がボールを持つ中田を追い越して前線へと飛び出すと、すかさず中田から山口の前方にピンポイントのスルーパス。身の毛がよだつようなプレイでした。私は『そこにパスが出てきたらなぁ』とは思ったものの、まさか本当に出てくるとは思わなかった。おそらく山口も同じ気持ちだったのではないかと。

結局、山口がそのボールに追いつけず得点には至らなかったものの、山口が本気でボールが来ると信じていたら確実に1点とれたはず。そのボールがゴールラインを割ってしまった後、中田を振り向いたときの「マジかよ…」といわんばかりの山口の表情、その山口を見つめ返す中田の「何だよぉ…」という表情が忘れられません。この瞬間、山口は中田を認め、中田は山口を認めたのだと勝手に想像を逞しくしているのですが...(笑)

この3人が揃ったときの日本代表はかなり腹黒いサッカーをしていたと思います。相手の裏をかくこと、意表をつくこと、罠にはめることを心の底から楽しんでいたに違いありませんし、私もそんな彼らが作り出す当時の中盤を、そして日本のサッカーを心から楽しんでいました。

残念ながら、もうこの3人が揃ってピッチに立つことはないでしょう。97年5月から98年7月までのわずかな時間、この3人の時間が交わって素晴らしい世界を見せてくれたことに感謝しています。あの1年2ヶ月があるから日本のサッカーに未来があると信じることができた。

Sportivaの特集を読み、97年当時の最終予選を毎試合必死でテレビ観戦していたことなどを楽しく思い出して気がついたけれど、今回の予選ってこの間の北朝鮮戦しかフルに見てない。だって、4.5枠もあるアジア最終予選なんて突破して当たり前だし、これだけのメンバーを擁して突破できなかったとしたらよっぽど監督がおかしいし、リアルタイムに見たいと思うほど楽しいサッカーしていないし。

98年、フランスワールドカップのオフィシャルサプライヤーだった企業に勤めていた当時は、本当に何とか画策して腹黒トリオと一緒にフランスに行くつもりだったんだよねぇ...(^。^)

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